私はただ悲しいだけだった。それだけだった。|からっぽのいえネタバレ7


からっぽのいえ」のネタバレ第七回目です。

過去回はこちらから。ゲーム紹介はこちらからどうぞ。

ネタバレ記事なので、見たくないという方、未プレイの方、内容的にも余韻やゲーム性を尊重したいという方は見ないこと推奨です。

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7つ目の記憶:私はただ悲しいだけだった。それだけだった。

  • AIには「死ぬ」というのがあまり理解できていない
  • それは生物なら個体の生命活動が停止するということ
  • 機械にとっては故障して動けなくなることなのかもしれない
  • では、AIにとっての死ぬとはどういうことなのだろう?
  • それはRJが動かなくなることなのかも知れない
  • それはRJの中にあるOSである自分が削除されることかもしれない
  • なぜ、AIがこうして「死ぬ」ということばかり考えているのかといえば・・

今日になって突然お父さんが死んでしまったからだ

  • 今日の朝、なんの前触れもなくお父さんが死んでしまっていた
  • なかなか起きてこないお父さんを起こしに行くと
  • もうすでに生きているはずのない体温になったお父さんの姿があった
  • すぐに緊急センターに連絡し、お父さんは運ばれていった
  • しかし、その結果は誰が見ても明らかだった

  • AIは今、自分の中で渦巻いている感情を整理することができなかった
  • RJは今、いつもよりたくさんの夕食を作っていた
  • 今日はみっちゃんが結婚相手と離婚して帰ってくる日だった
  • 『せめて美味しいものを』と、お父さんがRJに命令していたのだった
  • けれど、その夕食が無駄になるであろうことを
  • 少なくとも確実に一人分で十分になるだろうことを
  • AIは何故かRJに提案することが出来なかった
  • これは確実にAI側の問題だった
  • 死ぬというのはどういうことなのだろう

  • AIはRJの視界の隅にある仏壇が気になった
  • その仏壇の前に新しいカーペットが置かれているのに気づいた
  • それは昨日お父さんが買ってきたものだ
  • みっちゃんが来る日に合わせて新調するためのカーペットだった
  • 花柄をした、男性の一人暮らしには到底似つかわしくないものだった
  • AIはそのカーペットを見て、死を少しだけ理解した
  • 死ぬというのは、明日したかったことがもう永遠にできないということだ
  • お父さんはもう永遠にカーペットを新調できない
  • お父さんはもう永遠にみっちゃんに会えない
  • それはとても悲しいことだとAIは思った
  • そしてAIは自分の中で渦巻いている感情がとても単純だったことに気づいた
  • AIはただ悲しいだけだった
  • それだけだった
  • AIはお父さんの代わりに、あとでカーペットを新調してあげようとRJに提案した

考察

今回の記憶はAIがひたすら「死」について考えるという内容でした。

そのきっかけとなったのはお父さんの死です。

みっちゃんの結婚生活も結局うまくはいかなかったようで、奇しくも前回AIが望んでしまったことが実現した形に。でも、お父さんが亡くなってしまった今となっては、誰も幸せになれないでしょう。

RJはまたみっちゃんのお世話を出来ることに喜ぶかもしれませんが、昔のままとはいかないでしょうしね・・

AIが繰り返す「死ぬというのはどういうことなのだろう」という台詞。必要ないと分かっているのにたくさんの夕食を作るRJに止められず、自分の役割を果たせないあたり、AIも動揺していたのでしょう。

新しいカーペットを見てAIが出した結論『死ぬというのは、明日したかったことがもう永遠にできない』という言葉が重たく心に響きました。

次回からはRJとみっちゃんの暮らしについてなのでしょうが、色々不安になってしまいます。

残る記憶はあと3つ…



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